令和6年度 ご挨拶
北海道石狩翔陽高等学校長 吉 村 教 賢
新型コロナウイルス感染症により、時代の変化は急加速し、「予測困難な時代」は一層不透明になりつつあります。
こうした時代に私たちは、生徒にどのような力を身に付けさせ、社会へ送り出すべきなのでしょう。
それは、現実の社会を生き抜くために必要な力を身に付けさせること、身近になった世界に挑戦する気持ちを尊重し応援すること、そして何より、生徒たちの可能性を信じ、学びの限界を決めないことだと考えます。
本校は、昭和53年(1978年)に、石狩町民(当時)の熱い要望を受け普通科高校として開校した後、平成13年(2001年)に総合学科に学科転換し、北海道石狩翔陽高等学校と校名を変更しました。
「翔陽」という校名には、「大空を翔けるがごとく」夢に向かって努力し、「太陽のごとく」大地を照らすおおらかな心で夢の実現を目指す生徒であれという願いが込められており、こうした生徒を育成すべく、私たち教職員も、日々の教育活動を通じて、
○ 生徒一人一人の個性・能力・目標に応じた学習指導
○ 組織的な教育相談体制ときめ細かな生徒指導
○ 将来を見据えたキャリア形成を図る進路指導
○ 生徒の主体性を伸長させる生徒会活動や部活動指導
などに取り組んでまいりました。
また、将来の進路選択やそれに向けた学びの充実を図るため、令和2年10月に北翔大学、令和4年3月に石狩商工会議所、学校法人吉田学園と連携協定を結ぶなど、新たな時代を見据え、地域や保護者の方々の信頼に応える魅力ある学校づくりを進めてまいります。
十代後半、それは人生で最も豊かで、成長著しい時代です。
たくさんの知識を吸収し、澄んだ瞳で人間や社会、世界までも見つめ、多くの経験をする時期です。また、多感であるが故に、些細な衝突や苦い挫折を味わう時期でもあります。しかし、学校教育の中で生起する出来事には教育的に意味のないものは何一つありません。それら全ては、その後の人生の礎となるものです。
北海道石狩翔陽高等学校には、生徒一人一人が持つ色を大切にしながら、その色を輝きに変えていく教育があり、その実現に向け、常に寄り添う教職員がいます。
私たちとともに歩んでいきましょう。
第17代校長 令和6年4月1日着任